スズキ住研がつくる家 6つのこだわり
私たちの家づくりには大きく6つの特徴があります。創業から一貫して木にこだわった家づくりを続けてきた経験と、パートナーである夢ハウスのノウハウを生かしながら、心身ともにいつまでも健やかに暮らすことのできる家を提案します。
① 天然無垢材を使用 ―夏は涼しく冬は暖かい
天然無垢材とは、化学的な加工を一切施していない、文字通り「無垢な」木材のことをいいます。山や森で伐採した原木(丸太)から、使用する寸法の板や角材を直接製材したものです。私たちが施工する住宅では、柱や梁、土台などの構造材から、床や天井、開口部の建具や収納スペースに至るまで、無垢材の使用を提案しています。
無垢材のポイントとしてまず挙げられるのが、木が持つ本来の豊かさ、美しさが室内にぬくもりを創出してくれる点です。天然木ならではの表情や質感が、あたたかで心が安らぐ空間を生み出してくれます。経年によって色味が変化し、時間が経過すればするほど味わいと愛着も増していきます。
コンクリートや鉄と比べ、熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が低いことも特徴です。熱くなりづらく寒くなりづらい、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。さらに、無垢材からただよう香りには、樹木や葉が発するリラックス効果のある芳香成分「フィトンチッド」が含まれています。無垢材の家では、自宅にいながらにして森林浴をしたかのようなヒーリング効果が得られるのです。
ただし、無垢材ならばどれも同じとはいえない点には注意が必要です。十分に乾燥させた無垢材ならば問題はありません。しかし、含水率(木に含まれた水分の割合)が高いものだと、時間経過で水分が失われていく過程で収縮、変形し、反り返りやねじれ、割れを起こすことがあります。スズキ住研では、以上のような建材としての特性も丁寧に説明し、納得のうえで使用する無垢材を選択していただいています。
② 健康面への配慮 ―化学物質をできる限り排除
シックハウス症候群はご存知でしょうか。室内の空気中に浮遊するダニの死がいや糞、カビの胞子、建材から発生する化学物質などを吸い込むことで起こる健康被害の総称です。めまいや頭痛、吐き気、涙目、鼻水、せき、じんましんなど症状はさまざまです。
化学物質の中で特に問題視されているのがホルムアルデヒド、そしてトルエンやキシエン、エチルベンゼンなどの揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds、VOC)です。これらは住宅建築で一般的に用いられる集成材(小さな角材や厚めの板を接着、再構成して作った木質材料)や構造用合板(薄い板を貼り合わせ強度を高めた木質ボード)、ビニールクロスなどに使われている接着剤に含まれています。現行の建築基準法では住宅を新築する際に換気設備の設置を義務づけていますが、背景にこのような事情があるからです。
私たちが家づくりにおいて最も重視しているのは、安心して住めるかどうか、健やかに暮らせるかどうか。無垢材にこだわるのはこのためでもあります。そして化学物質が含まれた建材は、それを使う以外に方法がない場合を除き使いません。シックハウスとは無縁の健康的な住まいを提案します。
③ 心地よい住まい ―ダニ、カビ、結露とは無縁
化学物質と並びシックハウス症候群の原因となるダニとカビ。深く関わってくるのが湿度です。湿気の多い住宅はダニ・カビが発生するリスクが高くなります。
天然無垢材には調湿効果があります。あたかも人が呼吸するかのように、湿度が高ければ湿気を吸収し、低ければ水分を放出します。室内の湿度を一定に保ってくれるため、ダニやカビが発生する可能性は無垢材を用いていない住宅よりも低いといえます。さらに、複層ガラス(二枚のガラスの間に乾燥空気を封入した窓)や珪藻土クロス(調湿効果のある珪藻土を用いた壁紙)なども使用すれば、冬場に結露で悩まされることもなく、梅雨時でも室内をカラリと保つことができます。
木を多く使う住宅の場合、床下の換気も重要です。床下の通気性が保たれるように土台部分に多数の丸型換気口を設ける夢ハウスのノウハウに基づいた工法も提案しています。住宅のあらゆる場所の湿度を適切にコントロールできるスズキ住研の住宅は、ダニやカビ、結露の心配がありません。
④ 高い耐震性と耐久性 ―大地震にも負けない強い家
私たちが提案する住宅は、巨大地震の衝撃にも耐えられる耐震性を備えます。その秘密は工法にあります。
1つは剛床工法。これは従来の根太(ねだ)工法のように床合板を支えるための角材を用いず、より分厚い床合板を等間隔で組んだ梁にダイレクトに留めつける工法です。地震による揺れなど水平方向の力を床の全面で吸収し、拡散できるため、家全体の強度が高まります。
もう1つは軸組パネル工法。梁や柱で四角形の骨格を組み上げ、縦横両方から掛かる力に対する強度を高める軸組工法、骨組みの表と裏を面材で挟み強度を確保するパネル工法の2つを組み合わせた工法です。どちらかの工法で建てるよりも、当然ながら耐震性は高くなります。
スズキ住研の家づくりでは主にヒバやヒノキの無垢材を用いますが、真菌類に強い殺菌作用を持つヒノキチオールという成分が含まれており、家屋を蝕むシロアリに強いとされています。さらに、国内の有名な寺社仏閣など数百年を経て現存する歴史的建造物のほとんどは、無垢材を使って建てられたものです。都道府県や市町村の天然記念物として保存対象となっているような古民家も同様です。無垢材を使った住宅が耐久性に優れていることは、歴史上も証明されているといえます。
⑤ 熟練の技術力 ―建物を深く理解する職人たち
最近の住宅建築は、プレカット(現場で用いる構造材をあらかじめ工場で使いやすいサイズ、形状に加工すること)された木材を現場で組み上げるという流れで行われることが一般的です。極端な言い方になりますが、図面に基づいて組み立てるだけならば、仮に職人としての熟練の技術力や建築資材についての豊富な知識がなかったとしても可能です。
しかし、無垢材をベースに化学物質を含んだ建材に頼らない家を建てるには力不足でしょう。無垢材や建材に関する豊富な知識はもちろんのこと、経験に裏打ちされた熟練の技術と建物への深い理解のある職人でなければなりません。スズキ住研の家づくりでは、こうした住宅を何度も手掛け、信頼のおける腕利きの職人が現場での工事を担当します。
⑥ 適正価格で提供 ―質と低コストを両立
天然無垢材は合材や集成材とは異なり、大量生産が可能な木材ではありません。ここまでに述べたように、美しさや経年による味わい、香り、調湿効果、耐久性など合材などと比較して、多くの優れた特長を有します。このため多額の費用を要するというイメージを持たれますが、概ね間違いではありません。ただし、どの業者にお願いするかでそのコストは高くも安くもなります。
たとえばテレビCMが頻繁に流れ、研究施設や多数の営業担当を抱えるような住宅メーカーだと、建築費に広告費や研究費、人件費などが上乗せされるため費用は高額になりがちです。一方、スズキ住研ではそうした費用は一切ありません。原則として本契約を交わしたあとに追加工事費を請求することもありません。地域に根差した口コミベースの小さな工務店だからこそ、他社よりも低コストで天然無垢材を使った上質な住まいを提案することができるのです。